マボロシの駄菓子 

キャラメル横丁 -> マボロシの駄菓子<養老サイダーの真実>
駄菓子の歴史の中で、原材料の減少、衛生法の強化、流行の変遷など様々な理由でなくなっていった駄菓子。
数少ない証言や資料をもとに、昭和史の風俗を覗き見たい。

その1 ギュウヒってなんだろう? その2 ニッキ貝って知ってる?
その3 謎が謎めくどりこ飴? その4 養老サイダーの真実

★その4 養老サイダーの真実★

養老サイダーは、岐阜県養老町の養老公園近くで作られていたサイダーです。日本で最初につくられたのはこの養老サイダーだといわれています。

【養老サイダーの歴史】

 江戸末期、大垣藩にみそ・しょうゆを納めていた日比野きぬは、藩主から神戸の異人が香りのある珍しい飲み物をつくっているという話を耳にしました。これからの時代を生き抜くためには、何か新しいものに挑戦する必要があると感じていたきぬは、早速、藩主の紹介状を手に、息子の寅吉を神戸に行かせたのです。異人がもたらした珍しい飲み物に未来を託そうと、はるばる神戸まで出掛けた寅吉が、オランダ人から製法を学んだのがニッキ水、ハッカ水とミカン水でした。
 この香りのある飲み物を売り出したのは明治初年、当時の人々に大きな驚きを与え、評判となりました。それがラムネへとつながり、ついにはサイダーの誕生となるのです。明治23年、日比野鉱泉所として創業、明治30年前後に最初のサイダーは伊吹サイダーの名で売り出され、またまた人々に驚嘆をもって迎え入れられたのです。
 その後、体を悪くした寅吉は養生先の養老の水の良さに目をつけます。そして、養老に工場を建設し、明治33年に名前を養老サイダーと改めます。
 養老サイダーは明治から戦前まで多くの博覧会に出品され、数々の賞に輝きました。さらに、戦時中には軍用として戦地へ次々に送られていったということです。
 おいしさの秘けつは、環境庁の名水百選に選ばれた養老公園の湧き水、菊水泉の水を使っていること。「軟水で、しかも微量な炭酸が含まれている最高の水。これに純度の高いグラニュー糖のさっぱりした甘みを加え、シャンパンの味を目指した」そうです。
 この養老サイダーを生産していた養老サイダー株式会社は、2000年12月で生産終了、養老サイダーの歴史に幕が下ろされました。


★今でもある?養老サイダー

 この今は亡き養老サイダーのことをきゃら@め〜るで書いたところ、読者の方からこんな返事をいただきました。
「きゃら@めーるVol27、楽しく読ませていただきました、読者の声の中にあった養老サイダーは生産中止なんですか?今ならまだ、名神高速道路の上り養老サービスエリアで購入できますよ。(2002年9月20日現在)」
 養老サイダー株式会社が生産中止した事実は、現在でもネットで確認できます。
 そこで、養老サービスエリアにすぐ行けばよかったのですが、なかなか時間もとれずあいまいなままになってました。

参考 http://www.ctv.co.jp/zeppin/contents/2000/1216/zeppin1.html

 ところが2002年の12月30日、帰省で立ち寄った中央自動車道・内津パーキングエリアに立ち寄った時、それを見つけたのです。


★養老“山麓”サイダー 発見

 「養老山麓サイダー」この“山麓”ってところがキーポイントですね。養老サイダーとはラベルも違う養老山麓サイダーがあったのです。メーカーは株式会社浦野鉱泉所。養老町にある会社なので、養老サイダーを名乗っても不思議ではありません。養老山麓のミネラルウォーターを使用しているそうなので、養老サイダーの菊水泉とほぼ同じ水源といっていいでしょう。
 そして決定的な事実をネットサーフィンで見つけました。
「その名も養老山麓サイダー!!日本で最初に作られたサイダーです。レトロな感じのラベルと銭湯で飲んだ懐かしい味、炭酸が効いてます。」
 養老サイダーは復活したのです。ちょっぴり内輪の事情もありそうですが、ともかくひと安心。ラベルはちょっと今風になってしまいましたが、味はたぶんそんなに変わってないと思います。
 なお、元祖養老サイダーの歴史を詳しく知りたい方には、株式会社4代目社主・日比野泰敏氏の長男 、日比野裕さん著の「伝説・養老サイダーと菊水霊泉」(文芸社 刊)という本が発売されています。

※未確認インターネット情報にもとづいた誤記がありました。株式会社浦野鉱泉所様に謹んでお詫びを申し上げます。(平成16年3月30日)

その1 ギュウヒってなんだろう? その2 ニッキ貝って知ってる?
その3 謎が謎めくどりこ飴? その4 養老サイダーの真実


キャラメル横丁 -> マボロシの駄菓子<養老サイダーの真実>


横丁
株式会社マルホ/代表取締役 堀田久富
〒451-0066 名古屋市西区児玉三丁目7-21
shop@carayoko.com
http://www.carayoko.com/
TEL:052-523-1161/FAX:052-532-0448