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キャラメル横丁 -> 突撃メーカーさんPart1<第2回>丸義製菓

突撃メーカーさん(Part1)


第2回
丸義製菓(株)  名古屋市西区名西2-9-12




主力商品:セブンネオン/
うさぎマンボ/ダブルロングマンボ
西区の住宅街の中にまるでフツーの家のごとく佇む丸義製菓株式会社。ココこそ、今や全国で名古屋に2軒を残すのみとなったマンボ菓子を製造するプレミアメーカーなのだった。雑誌や新聞でも紹介される石川社長は、にこやかにマンボ菓子の魅力を語ってくれました。



《マンボ菓子を知らない人に簡単な説明を》マンボ菓子(通称マンボ)はポリエチレンのチューブに酸を抜いたラムネ状のもの(コーンスターチ)を詰めた棒状の駄菓子。歯でこすようにして食べるのが一般的です。駄菓子の流通は極地展開のため、もしかしたら見たことがない人もいるかもしれません。少なくても中部地方ではポピュラーです。

●マンボの由来は笠置シズ子?

キャラメル記者(以降キャラに省略): 「丸義製菓の創業はいつごろですか?」
社長:「昭和30年前後に株式にしたね。マンボは昭和30年代後半から。それまではガムや求肥を作ってたんだ。今はマンボだけです。マンボは東京で最初にできたもので、笠置シズ子の『マンボNO.5』が流行ってたからマンボって名前になったらしいね。でもマンボズボンが由来という話もあるし、最近テレビで見たんだけど田んぼに埋めてある筒みたいなもののこともマンボーっていうらしいんだけど、まあよくはわからんね。東京ではもうマンボはまったくなくて、駄菓子の資料館にも何も残ってないらしいよ。」
キャラ:「丸義製菓のマンボは何色あるんですか?」
社長:「7色だね。まあ白は透明のチューブで中に白いものが入って、白色になるだけだから本当は6色かな。うちの『セブンネオン』が7色入ってます。」
キャラ:「太マンボっていうものもありますよね。」
社長:「ああ、あれは富田さんが作ってるやつで、うちではロケットと言ってる20何ミリのもの。前はトタン製のスプーンがさしてあって、かたちからロケットって言ってたんだわ。今はスプーンといったら木ベラでしょ。金属は危険だってことで無くなったんだよね。でも太くなれば太くなるほど保存が難しいんで、今はあまり太いのは作らないね。」


●マンボの作り方

キャラ:「マンボの材料は何ですか?」
社長:「以前は九州から船便で入るいもでんぷんだったけど、だんだん高価になってきて、とうもろこし(コーンスターチ)に変わってきた。それに香料とつなぎにゼラチンを使ってます。ラムネの酸を抜いた柔らかめのものと思ってもらえばいいですね。香料も20キログラムに50ccほどなんでほんのちょっと。香料なんて3日もすればとんじゃうんだよ(笑)。うちの工場では甘い香りがしてるけど、車で運ぶと帰ってくるころには匂いがしなくなっちゃうくらいだから。前は青リンゴやコーラの酸の香料を試してみたこともあったけど、酸を入れるとどーんと沈んじゃって量が減っちゃうんだよね。マンボに酸は合わないんだ。ラムネは完全に乾燥させるから均一の目方になるけど、マンボは違う。」
キャラ:「チューブも作ってるんですね。」
社長:「住友(宇部)のポリエチレンを使って専用の製造機で作ってます。最近、環境ホルモンで話題になってる塩ビポリマーは使ってませんので安心な材料ですよ。4分で100メートルくらいできるかな。マンボは、コーンスターチの材料を作って、エア注入機でチューブに流し込んで、ゴムで留めて水槽で冷やして切るんだね。なんとか機械で切ることができないかと試してみたことがあったんだけど、どうしても機械だと熱で切るんで端っこがくっついちゃうんだ。だからやっぱり包丁で切るしかない。水槽でバラバラに色を混ぜて、適当にバラですくって干して切るから、袋詰めする時にはバラバラの色同士になる。ウチの『うさぎマンボ』の太さで1日15万本生産してます。」


マンボの中身


チューブに注入する


水槽で冷やす


●マンボメーカーは全国で2社になっちゃったかな

社長
:「マンボを作ってるのはウチと富田さんとこだね。まあ近藤さんとこも作ってるけど70過ぎでちょっと来てやってるくらいだから実際、全国で2軒かな。富田さんのところはポリエチレンのチューブが厚めで太いマンボを中心に作っているようだね。」
キャラ:「ということは細いマンボとか、チューブの薄いマンボが丸義製菓のものなんですね。」

チューブの材料ポリエチレン

きしめんのようなチューブ

チューブ製造機

●丸義製菓製マンボの商品名ってけっこういいかげん?






キャラ:「『うさぎマンボ』というのはどうしてうさぎなんですか?」
社長:「僕が昭和26年生まれでうさぎ年だから『うさぎマンボ』。」
キャラ:「はぁ…。」
社長:「『セブンネオン』は7色だもんで。これもよそのお菓子屋さんの商品にあったセブンネオンって名前を真似しただけですよ。どんなお菓子だったか忘れたけど、ああこれでいいわってかんじで。絵柄はサ○トリーのペンギンが流行ったでしょ。あれを参考にしました。」
キャラ:「(笑) …で、あの袋の上に印刷してあるABCDEFGHは何の意味なんですか?」
社長:「あれはラベルのはぎれがたまたま包装屋さんにあって、在庫が余ってるっていうんでそれを切ってそのまま袋の口をはさむのに使っただけ。いちいち作るのもめんどうくさいんで。最初はサイズもまちまちでガバガバだったんだわ。それが無くなった後もまあこのまま刷ってってことで今まで使ってる。意味なんかないんだわ。」
キャラ:「どういった順番で商品を作ってきたんですか?」
社長:「最初はパンダが日本に来た頃に流行ってたんで『パンダ糖』。透明なチューブでパンダの絵柄が袋に印刷されてるだけのものだね。それから『セブンネオン』があって『うさぎマンボ』を作って、切らないままの1メートルくらいのマンボがあって、だんだん短くなって30センチくらいの『ダブルロングマンボ』になってきてますね。
キャラ:「僕の子供のころの記憶ではバラ売りだったような気がするんですが。」
社長:「あったね。1本5円くらいの切りっぱなしをダンボールに入れて売ってた頃もあった。昔は何でもバラ売りだったからねぇ。」

●マンボの地域性って?

キャラ
:「全国で2社ということは、マンボは地域で売っているところと売ってないところがはっきり分かれるんでしょうか?」
社長:「ウチは問屋じゃないんでどこに流通してるか詳しいことはわからないんだけど、北陸とかはないかもしれないな。でも北海道には出てるはずだよ。東北も問屋さんがあるから出てるかもしれない。マンボは気温にも左右されないし。でも全国に行き渡るほどの生産量はないからね。知らない人もいるみたいだね。どうやって食べるのかわからない人もいるらしいんだ。どっかの月刊誌には、いちいちカッターで縦に切ってチューブを破くんだって書いてあって、そんな危ないことしたら大変だよね。まあいいわって思ったけど。」

●マンボの未来

社長
:「今、イトーヨーカドー、ユニーさんなど大手スーパーやコンビニのサークルKの一部でも仕入れてくれるようになりましたね。コンビニは部分売りで700から1000店舗単位で巡回販売してるのかな。どこのコンビニにもあるってことじゃないみたい。」
キャラ:「まあマンボメーカーも全国で2社ということなんで、ぜひとも今後も生産を続けていってもらいたいですね。」
社長:「めんどくさいけどね。まあ生産量は追いついてますから。8人フルで作業すれば日産15万本だからまだ供給的には問題ないですね。手作業の多い業界ですけど7年前から隔週で休みもとれてるし、3年前からは週休2日制になってますから労働基準法的にも問題ないです。」


カラフルなマンボはいかにも駄菓子といった趣きのお菓子ですが、全国でこんなに種類が少ないとは思っていませんでした。でも、丸義製菓さんは順調に業績も伸びているようですし、将来的な展望も開けているようです。マンボは、手間がかかって単価が安い駄菓子ですが、昨今の駄菓子ブームの中でいろいろな形で見直されていく駄菓子のひとつとして今後も愛されていくことでしょう。

(取材日 1998.7.22)


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